こんにちは!
11月に入って今年もあと2ヶ月ですね。
秋から冬にかけて加速していくこの時期、
髪の生え際がカサカサすることはありませんか?
それ、もしかしたら
「乾癬」か「脂漏性敏感肌」かもしれません!
なぜ2つなの??って思いましたか?
実は生え際に症状が出た乾癬と脂漏性敏感肌は、
区別をするのが難しいと言われています。
なので、今回は乾癬と脂漏性敏感肌について
お話したいと思います。
まずそれぞれの症状についてご説明しますね。
・乾癬
乾癬は慢性的な皮膚疾患で、
皮脂の分泌が多い所だけでなく、
全身に症状が生じます。
紅斑という周囲との境目がはっきりした赤みと、
銀白色のカサカサしたフケのようなものがでます。
・脂漏性敏感肌
脂漏性敏感肌は鼻の周りや頭皮など、
皮脂の分泌が多い所を中心に起きる湿疹で、
皮膚に赤みが生じたり、
黄色や銀白色の油性フケのようなものがでます。
それぞれフケような物はできますが、
異なる特徴があるので、そこで判断できるのですが、
髪の生え際だけに症状が出た場合だと、
区別が難しいとされているんです。
では、何が原因なのでしょう?
乾癬の原因は、
実はまだ完全には解明されていないのです。
生まれ持った体質に加え、ストレスや怪我などの刺激が
加わる事で発症すると言われているんです。
原因がわからないとなると、
どんなことに気を付けたらいいのか難しいですが
乾癬の方は次のようなセルフケアをすることが
大切とされています。
・皮膚への刺激を避ける
・乾燥しないための保湿ケア
・紫外線対策
・糖質や脂質の多い食品を控える
・飲酒や喫煙を控える
・適度な運動
・ストレスをためない
続いては、脂漏性敏感肌の原因ですが、
ヒトの皮膚に普段から存在しているマラセチア菌という
カビの一種が増殖することが原因と言われています。
なぜマラセチア菌は増えるのでしょうか?
マラセチア菌は皮脂を好むため、
皮脂が過剰分泌された所で増殖します。
すると皮脂中に含まれる中性脂肪が
マラセチア菌によって分解され、
皮膚を刺激してかゆみや炎症を起こします。
炎症を起こしたお肌は、刺激に弱く
乾燥しやすい肌環境になっているので、
脂漏性敏感肌は
しっかりとした保湿ケアが大切になります。
しっかりとした保湿ケアで必要な成分とは
一体なんでしょうか?
それは「セラミド」と「アクアポリン」です!
まずはセラミドについてご説明しますね。
セラミドは、お肌の一番上の角質層に存在し、
角質層内の細胞同士を繋ぎ留めている細胞間脂質という
成分のことです。
お肌の潤を保つ働きをしていて、セラミドが不足すると
それを補おうと皮脂が過剰に分泌してしまいます。
続いてアクアポリンは、人間の細胞膜にある
水の通り道のことです。
お肌の表皮には血管が通っていないので、
血管による水分や栄養の運搬が出来ない変わりに、
このアクアポリンがその役割を担うことで、
お肌の潤いやバリア機能の維持に関わっているのです。
しかし!
このアクアポリンはの発現は40歳を過ぎると、
急激に下降し、穴が小さくなってしまいます。
すると、お肌は乾燥して、刺激にも敏感になり、
お肌を守ろうとして皮脂を過剰分泌するようになります。
つまり、セラミドの不足も、アクアポリンの不足も、
皮脂の過剰分泌の原因になってしまうということです。
先ほど説明したように、
皮脂の過剰分泌はマラセチア菌が増殖してしまうので、
セラミドとアクアポリンが不足しないように
ケアすることが大切になります。
似ているようで異なる乾癬と脂漏性敏感ですが、
それぞれに合わせたケアをしてくださいね♪